岡田ペーパー株式会社

研磨剤商品の基礎知識

研磨布紙の構造

研磨布紙の構造は、図のように、基材及び基材に砥粒を接着する為の基礎接着剤と激しい研磨作業でも砥粒を脱粒させない為の上引接着剤、以上の3層から成っています。

研磨布紙の構造

研磨剤

研磨材の基本となる特性は、高度と靱性であり、人造研磨材と天然研磨材があります。
現在、研磨布紙に使用されている研磨材は次の通りです。

溶融アルミナ

AA研磨材

黒褐色をした人造研磨材で、靱性が大きく持続性に優れているため、普通鋼、特殊鋼などの高張力金属の研磨に使用されます。

WA研磨材

高純度の溶融アルミナで白色しており、硬度はAAより優れていますが靱性はやや劣る為、堅木の木材やステンレスの粗研磨に使用されます。

炭化ケイ素

CC研磨材

黒色の炭化ケイ素結晶材でダイヤモンドに次ぐ硬度がありますが靱性が小さいため、塗料面研磨材のほか鋳鉄・非鉄金属・ガラス石材のどの研磨に使用されます。

形状

研磨剤の形状

素材

クラフト紙

研磨紙用には、特別にすかれたクラフト紙が使用され、目的によってAW・CW・DW・EWの4種類の暑さが用意されています。
クラフト紙には、綿布に比べて表面の平潤度が優れ、紙の中でも強度があるのが特徴です。

AW 薄手の紙でシートの細粒度(180~800)に使用されています。
CW シートの各粒度(80~2000)、塗面研磨用ナローベルトに使用されています。
DW 粗粒度(40~320)で木工用の素地研磨用ベルトに使用されています。
EW 厚い紙でワイド、セミワイドによる機械研磨用に使用されています。
FW 最も厚い紙で、重研削および厚み規制に使用されています。

※各種の基源紙は、用途に応じて当社独自の規格で抄紙しています。

綿布

綿布は、クラフト紙に比べて引張強度、引裂強度、柔軟性に優れており、目的により、平織、細織、太織特殊綾織綿布が使用されます。

平織 研磨布シートに使用
細織 曲面研磨用で柔軟性が要求されるロール、ベルトに使用
太織 木材研磨用ロールベルト、金属研磨用ベルトに使用
特殊綾織 曲面研磨用ロールベルト、金属研磨用ベルトに使用

接着剤

研磨布紙の接合材として使用される接着剤は、古くはグルーが多く使用されていましたが、最近は、より接着強度、耐熱性に優れた各種の合成樹脂接着剤が多く使用されています。

種類 記号 基礎接着剤 上引接着剤
グルーボンド G/G ニカワ ニカワ
レジンオーバーグルー R/G ニカワ 合成接着剤
レジンオーバーレジン R/R 合成接着剤 合成接着剤